the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート08: 芦塚諒洋

みゆ、ありがとう。 とても優しいお兄ちゃん!と形容してもらったのは生まれて初めてで、読んでてもう、嬉しくなってしまった芦塚諒洋(あしづかあきひろ)です。末っ子長男姉ふたりです。『背信』でロバート役をやります。観に来てください。

「actors' playground」には毎回出席しています。どの回も、参加して良かったと思える瞬間が何度も何度も訪れました。それは自分が演じたりゲームやエクササイズに取り組んでる時も、他の参加者のそれを見ている時も、そうでした。今回は1月7日から10日まで、劇場公演があります。たくさんのお客さんと、より一層、豊かで繊細で濃密でヒリヒリした、素敵な時間を共有すべく、今まで以上に奮って稽古しています。

いまは、エチュードという、設定だけを与えられて、即興でお芝居してみることと、台本を使った稽古を、ハイブリッドでやってます。昨日は『背信』のあるシーンを意識した、でも設定を実際の自分たちの関係に置き換えたエチュードをいくつかやりました。共演の森尻斗南氏とみゆこと松本みゆき氏が始めたエチュードは、ゆうに1時間を越えて繰り広げられました。超面白かった!台本に戻った時に、この経験がどう生きてくるのか。自分の出番じゃないときも目が離せない稽古場です。

大事なことは、まずは目の前の相手役に、しっかり関わること。惜しまず、たゆまず、あらゆるものを駆使して、あるリアリティをもって相手にアプローチして、その結果を見届けること。責任を取ること。それを互いに応酬していって、積み上げること。どこまで行けるか。 劇場で、見届けて下さい。お待ちしています。

稽古場で写真を撮ろうと思っていたのですが、エチュードに見とれていたら、うっかり撮り忘れてしまいました。近くの銀杏並木です。寒くなってきましたね。


明日の担当は、再び『ブルールーム』から、ver.Cで政治家のチャールズを演じる、三嶋義信(みしまよしのぶ)さんです。 お菓子づくりとDIYが得意な、セクシーな俳優さんです。話すたびに少しドキドキするのです。そしてたまに、とびきりチャーミングな笑顔がこぼれるのです。ハッとしてグッとくるのです。ここ1週間ほどは別々に稽古していたのですが、再会が楽しみです。

のぶさん、お元気ですか?

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the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート07: 松本みゆき

皆さま、こんにちは。 松本みゆきと申します。「めぐみ」じゃないです。「みゆき」です。『背信』でエマをやります。よろしくお願いします。

遊び場では「みゆ」と呼ばれてます。私はこのあだ名がとても気に入っております。呼ばれると嬉しくなっちゃいます。でも、今日の稽古では「ケイト」というあだ名がつきました。最初は気恥ずかしくも、当たり前のように「ケイト」と呼ばれ続けるとしっくりきちゃったりして。「私」を呼んでくれたら、名前なんて何でもいいのかもしれませんね。

ここ何日かは、たったの4人で稽古をしています。『ブルールーム』チームには全く会っていません。どんな稽古をしているんだろうと気になりますが、我ら『背信』チームだって負けじと濃密な日々を過ごしています。日々想像力を駆使しながら、虚構を実感へと変えていきます。

今日から立ち稽古に入りました。一歩一歩、本当に丁寧に繊細に、お芝居の本質、醍醐味を、確かめながら稽古をしています。写真は稽古中の1枚ですが、やたらあっしーこと芦塚君が楽しそうです。あっしーが楽しそうなのは珍しいので、こちらまで嬉しくなってしまいます。自分が出てないシーンはケラケラたくさん笑っています。だって面白いから。笑ったり、そして苦しくなったりしながら、二人の相手役への愛情をむくむくと育てています。でもこないだ、そういえばここ何日か女性と親密な距離で話をしていないと思いました。そしてそのことに気づいた途端、心がざわざわしまくりました。素敵な男性陣と毎日を過ごしていても、同性が欲しくなるものですか。私だけかしら。

明日のレポートは、今日楽しそうだったあっしー(芦塚諒洋くん)です。お酒を飲みすぎるとちょっと困ったさんになりますが、とても優しいお兄ちゃんです。最近、甘えたしゃべり方を覚えたと言っておりました。女性の皆さん、惑わされないように要注意です。あっしー、よろしくね。

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the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート06: 森尻斗南「今日も某所」

嬉しい紹介をありがとうユリちゃん。 セサミストリートと言えば、昔ロバート・デ・ニーロが本人役でセサミストリートに出てたのを強烈に覚えてる。赤いヤツと話してた。 そんなセサミストリートに出ながらも、今回「背信」もやってしまおうというジェリー役の森尻斗南(もりじりとなん)です。あ、ホン・ミョンボです。いや、本名です。

今日の稽古が何日目か最早分かってない… 数日前に顔合わせがありまして。その前日まで舞台の本番をやってたもんで… 色んなものがカラダに溜まってる状態で顔合わせ行こうもんなら、自己紹介はシドロモドロになり、そもそも自己紹介ってなに?って言葉が脳を駆け巡り、読み合わせでは人の話が全く耳に入ってこず… そんな状態から僕の稽古は始まりました。

2日目以降、稽古場ではなく都内某所で稽古をしてるんですが… これが功を奏しているのか、僕の脳味噌に空気が通いだし(リラックス)、外部からの情報が少しずつではあるが処理できてきている。この稽古を、井上氏の粋な計らいと思ってるのだが、当の井上氏の体力は日に日に削られていってる。少しでも井上氏に応えなくてはと、自分なりに緊張。応えることで井上氏の変な咳も止めてやりたいとも。外部からの情報が処理できてると言っても、今日は某所に1時間早く到着してしまう始末。「はえーよ」と井上氏に突っ込まれる。こんな事が連続(人生初)で起こると、さすがに森尻警察署も動かざるを得ないわけで…… 今後は気をつけます!

今日も都内某所にて。ジェリー色。スカイブルー!

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明日のレポーターは同じく「背信」で共演していて、僕の相手役でもある「松本みゆき」ちゃんです。彼女とは今回お初で… どうしても、下の名前を「めぐみ」と言ってしまいそうになる。「松本めぐみって誰?」と思いながら、みゆきちゃんにもごめんと心の中で謝りながら… はやくすんなり「みゆ(あだ名)」が言えるように頑張るね!あとヨロシコみゆ!!

今日のレポーター 「背信」ジェリー役の森尻斗南(もりじりとなん)でしたー。





the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート05: 北見有理

本日の遊び場レポートを担当致します、北見有理と申します。『ブルールーム』ver.Cで「人妻(エマ)」を演らせて頂きます。

今回の座組、名前の頭文字に「ゆ」の付く人が多くて、誰かが誰かを呼ぶ度に、
 「唯ちゃーん」(北見、振り向く)
 「優ちゃーん」(北見、振り向く)
 「優〜」(北見、振り向く)
…みたいな事を一日一回はやってます。 今日は、なっき(佐度那津季)が食べてるおいなりさんをチキンカツと見間違える始末。とうとう目までイカれました。五感研ぎ澄まして稽古がんばります。

顔合わせの初日を除くと今日で稽古は三日目なのですが、この三日間は『ブルールーム』チームは、全10場ある各シーンを一場面ずつ、本読みをしながら、演出のジュリさん(薛珠麗さん)と俳優全員で、話をしながらそのシーン全体や各役柄に対する理解を深めました。いわゆる「テーブル稽古」です。(写真は、休憩中のスタジオ。こんな感じで皆でグルッと膝突き合わせて話してます)

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【actors' playground】の今までの通常企画でも、立ち稽古に入る前には必ずこのディスカッションタイムが設けられてました。この、立ち稽古に入る前の、その場面・その役柄の「Want」(目的)を皆で考えてシェアする…という過程は本当に大切で、後々、立ち稽古に入ってからも、この時のディスカッションで得たモノがふと自分の芝居の助けになってくれたりします。それは自分が担当するシーンのみならず、他のシーンの話し合いで出てきたあるキーワードが、思いがけず自分のシーンにも繋がって戯曲読解の突破口になったり、とか。 まさしく「輪舞」 です。

三日間の本読み・ディスカッションタイムを経て、今日は1シーンだけ、ついに立ち稽古に入りました。明日からはガッツリと、本格的に立ち稽古の日々が始まります。椅子の上で各自で見つけた「Want」が、実際どう目の前で実行されるのか楽しみです。


…と、『ブルールーム』の稽古場日誌ばかりが続いてますが、お察しの通り、『背信』チームとは全く別々に稽古を進めているので、そちらの稽古の様子は私達全く分かりません。 というわけで、そろそろこの辺で『背信』チームの稽古の様子も覗いてみましょう。

次回の遊び場レポート担当は「森尻斗南」氏です!彼とは今夏の【actors' playground】3rdで初めてご一緒したのですが、俳優としても素の人間としても、物凄くドッシリと落ち着いていて、なんとなく大物感すら漂う人だなあ…と思ったものです。あと、セサミストリートのキャラにいそうな顔してます(←イメージ)

それでは、『背信』稽古中のスタジオにバトンをお渡しします!




the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート04: 杉森裕樹「電気がつかない…!」

どうも。部屋の電気がつかなくなってしまった杉森裕樹(スギモリヒロキ)です。

そういえば最近、部屋の電気をつけてもちょくちょく勝手に消えていた! ついに心霊現象に遭遇してしまったのか!とワクワクしてたら、ただの寿命か! 返してほしい! 私のワクワク!

しかし、真夜中に台本を読んでいたらの出来事だったので、おちおち残念がってはいられない!全く!なんて世の中だ! まさか、携帯のライトでずっと台本を照らしているわけにもいかないし、どうしたものかと部屋を漁ってみることにした!

こうゆう時、たいてい探している途中で見つけた物に、心奪われ作業が進まなくなってしまうのだが、今回はサクサク進む! 昔、読んでいた戯曲や使っていた小道具、どれも私の手を止めることはできない! なぜならばほとんど何も見えないからだ! このままだと心が萎える!

そう思った私は、携帯から音楽をかけることにした! Deep PurpleLed Zeppelin、最近だと、Die Antwoord どのアーティストもすばらしい! 暗闇の中で消えかけた私の心に火がともる! なんだったらテンションもノリにノル! ちょうど、The Rolling Stonesの「Sympathy for the Devil」を鼻歌していた時だ! サビの部分で最高潮の鼻歌になっている時、あるものを見つけた! それは10年ほど前に実家を飛び出した時に持ち出した間接照明だった! これは幼少期、私の父が使っていた物だった! 薄暗い部屋で夜遅く、これをつけて酒を飲みながら仕事や趣味に没頭していた父! そんな父の楽しそうな背中を見て大人というものに密かに憧れた私! この間接照明は私にとって、大人しか使えない特別な物だった! こんな宝物が眠っていたのか! 古い馴染みの友人に10年ぶりに再会した気分だ! さっそく使ってみよう! しかし、上京したての時はいつも使っていたが、はて今はちゃんとついてくれるだろうか? ドキドキを胸に恐る恐るスイッチを入れてみる! 暗闇に慣れた私の目にはいささか強く、しかし懐かしくも優しい光が目の前に飛び込んできた! 「ひさしぶり!」 そう言ってくれている気がした! 明日、すぐにでも蛍光灯を買いに行くつもりだったが気が変わった! しばらくはこの宝物のノスタルジックな光を味わうことにしよう!


宝物と言えば 今回の「the PLAY/GROUND」の稽古場でも宝石のようなキラキラした言葉がたくさん飛び交っている! 特に演出家の薛 珠麗さん!(彼女のことはある理由からジュリちゃんと呼んでいる!) 彼女の生み出す言葉の一つ一つが美しいこと! しかもただ美しいだけでなく、それらには情熱もはらんでいるので力もある! 酸いも甘いも経験してきたであろう人生の先輩にしか出せない、その人の力と歴史ある言葉たちだ! その言葉に影響されることがなんと心地よいことか! そして、おそらく他の共演者達も影響されている! まだ、椅子に座ってディスカッションしているだけなのに一体どうなってしまうのか? この現場でそれを逐一目撃できることが嬉しくて楽しみでたまらない!


さてさて! 明日のブログ担当は北見有理ちゃん! 実は有理ちゃんと初めて会ったのは5年ほど前に行ったワークショップだった! その後もちょくちょくワークショップなどで顔を合わせていたのだが、ちゃんと向き合って演技するのは今回が初! とってもシャイで繊細な女優さんです! そんな彼女と繊細に大胆にシーンを作っていけたらなと思っています! どうぞよろしく! はい!

今日の写真は遅くまで台本の読みに付き合ってくれたもう一人のシーンパートナー! 五十嵐 優ちゃんです!

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the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート03: 五十嵐優「さぁ、今日が本格的に稽古の始まり」

こんにちは! 音大声楽科を卒業後、ストレートプレイに転向し俳優に。演劇、歌を歌う、もの書き、食す、絵を描く、サルサダンス…愛しています。趣味が高じて密かにソムリエ修行中。すべてに、五感を、自分をまるごとつかって。きっと、すべて同じひとつのことだから。そんな五十嵐優(いがらしゆう)です。

今日ははじめに美術の宇野奈津子さんから舞台美術のプレゼンテーション(ほんとに素敵・言いたい・でもまだ秘密)。本日から背信組としばしお別れ、 演出の薛珠麗さんとともに、 ブルールームの世界へ。1〜4場の本読みをして、各シーンについてディスカッションをしました。珠麗さんはチャーミングで素敵な方。この道を通ってみたい。そんな希望があれば、フットワーク軽く、一緒に歩いてみてくれます。一緒に感触を確かめて、ふむふむ。楽しんでくれる、そんなやわらかい人。

本日の2、3場はわたしがオーペア(マリー)を読みました。今日通った道は今日通った道。思いはたくさんあれど さぁnext、今度はどうする? これからどうなるかな。公演のその日まで、一緒に旅をしましょう!


さて、明日の担当は、 わたしが2場で共演する 学生(アントン)役、杉森裕樹(すぎもりひろき)!!  彼とは『actors’ playground extended w/池内美奈子』で出会いました。 シーンをやるWSではなかったので演技自体をみるのは今日が初めてでしたが、稽古の空間を共有し、わたしたちは一緒にその場に立っていた。俳優としての交流はすでにしていたと思うので、変に気負わず向き合ってみる。見た目はとっっても若く見えて、素直で無邪気な裕樹くん。ワンちゃんみたい。裕樹、ハウス…!!笑 

彼はわたしよりすこし年上なのですが、自分の心と相手の深い領域に踏み込むとグッと大人っぽく色っぽくなる瞬間を発見しました。年齢を感じる、というのは、素晴らしいことです。その人の、年輪に触れるということ… ドキドキする体験です。アントンは若い役ですけれども、この作品にでてくる人間、皆セクシーを持っています。そんな裕樹くんに、アントンを通してこれから何度出会えるでしょうか。楽しみですね。わたしもこれから惜しみなくあなたに、この企画の仲間に、観客の皆様に、そそぎこんで、フルで渡していくよ。よろしく、握手。


写真は、今日本読みをしたver.Cのメンバーから。左から、昨日の担当干城さん、明日の担当裕樹くん、わたくしと有理ちゃん! 稽古初日。ブルールーム、なニットを選んでみましたよ。なぜわたしがこんな表情かというと… シーン、キャラクターについていろんな話をしていて、マリー役のわたくし、たくさん傷ついて、ちょっぴりすねてしまいました!? なぜかなぁ 観てからのお楽しみに。溢れ出ちゃう情熱をブルーに閉じこめて 赤なんて着ていられない。では、また明日* .。.:*・゜゚・*

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the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート02: 稲垣干城

稲垣干城(いながきかんじょう)です。

先日の初日顔合わせで32歳になりました。稽古場ブログということで、この企画のことはたぶん他で触れられているだろうから、稽古のことを、といきたいところですが、まだ初日顔合わせをしただけ、稽古に入っていません。

僕はこのplaygroundという企画に8月の3回目のときから何度か参加しているのですが、毎回自己紹介タイムがとても長いのです。初日の顔合わせは30人近い俳優が集まって、まずそれぞれ自己紹介、普段より短めの時間でしたが、3時間近くになったのかな? 一度、16人で4時間半ってときがありました。最初に参加したとき僕は、自己紹介してるより早く色々やろうよ、って思ってました。でも今は、ちっともそんなふうに思わなくなりました。演劇を、また演劇的なゲームを通して参加者と関わること以上に、一人の人としてその人と、僕は、つながりを得られるからです。

このワークショップ的な企画公演がどんなものとしてお客さんの前に表れるか、まだわかりませんが、濃密な、ゾクゾクするような関係性の人間を見られるんじゃないかと、見たいと、期待していますし、俳優としては、そんなところへ行きたいと思います。

次にこの稽古場ブログを書くのは、五十嵐優さん。彼女とは今年の3月、あるワークショップで一緒になり、10月にこの企画で再会して、今度は相手役で初めて一緒にやります。初めから、とてもきれいな熱量の高い人だなって印象で、それは今も変わってません。

写真が、あるものから選んでるから、ほんとはもっとイメージ違うのだけど、この写ってる花全部一緒くたにして一輪でドワっといろんな表情をもっている人だと思います。これから1ヶ月、どんな彼女が見られるか楽しみにしています。

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