the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポート21: 依田玲奈

おはようございます。初めまして、『ブルールーム』ver.Aに「若い女」として出演いたします、依田玲奈と申します。イダでもレナでもなく、ヨダレイナです。ローマ字表記だと、スペイン語で「女王ヨーダ」になるそうです。静岡生まれの山梨育ち22歳、チャームポイントは手のひらの筋肉です。わたしは、自分のことを火みたいな人間だと思っていて、今年は水とか風とか木とか、火以外の自然になりたい!と思っていたので、かんちゃんの紹介がとっても嬉しかったです。ありがとうございます!

このactors' playgroundには、8月に開催された2ndから参加していて、今回で5回目になります。自分で数えてみて、驚きました。汗を流しながらスタジオで集まっていた一週間の夏が、毛布を持ちながらシーンを見る、作る、一ヶ月の冬になりました。そう、今回の公演、ブルールームは3チームあるので、他のチームや自分が出ないシーンを見る時間が多いのですが、これがとてもとても、有意義でエキサイティング。毎日、やるたびに、違うものが見つかるし、自分の中の声に気づくことが多々あります。あ、わたしこういうのが好きなんだ、とか、こう言われたら怒ると思ってたけど違うんだ!とか。一番多いのは、「がんばれ!負けんな!!がんばれ!」です。シーンの登場人物が命を懸けて、何かを手に入れようとするとき、俳優が楽な場所で居られることは決してないと思いますし、現に、わたしの前で立っている俳優同士が裸で、自分を剥き出しにして、必死に切実に相手を求めている姿を見ていると、がんばれ、と、声を上げてしまいます。(もちろん、心の中で)

何かを求めたり、欲したりすることは、怖いことだなあと思います。手に入らないかもしれないし、必死になればなるほど、傷つくことも増えるし、傷も深くなるし。恥ずかしいし、怖いし、傷つくのは、痛いし。でも、それでも、どうしても手に入れたいものがあるから、怖さよりも恥ずかしさよりも、欲する切実さの方が大きいから、どんなに怖くても、わたしたちは、何かを、誰かを、欲するのだと思います。こう書いてみると、『ブルールーム』は、本当に、誰しもに当てはまる、生きているということの話なのだと、改めて感じます。『背信』も、相手を猛烈に欲して、求めて、掴み取っていく話です。ブルールームと背信を、同時に劇場で観ていただけるのは、中々ない、奇跡のような機会だと思っているので、ぜひ劇場でお会いできたら嬉しいです。切実な姿と、素敵な音楽と、喉の渇きを潤すお飲物で、お待ちしております。

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音楽の後藤浩明さんにお写真をお願いしたら、最高の表情で答えてくださいました。『ブルールーム』では、音楽がとても大事な要素になっています。きっと、『背信』でも! 後藤さんの音楽と一緒に、劇場で、俳優とお客様が息をするのが、とてもとても楽しみです。年初め、お忙しい時期かと思いますが、劇場でお会いできたら嬉しいです。ぜひ、劇場で一緒に、遊びましょう。

と!たくさん書いてしまったので!!そろそろ次の方のご紹介にうつらせて頂きます!お次は、ver.Aのタクシー運転手・フレッド役の菅原優さんです。優さんは、かわいいお顔のドーベルマンみたいな、優しさと愛らしさと強さを同時に持っている、とても大きな方です。大きい、というのは、181cmある身長の話ではなく、中身のお話。とてもフェアで、率直で、真摯だけれどもそれを押し付けない、丸みを帯びた大きなパワーを持っている方だなあと、初めての本読みの時から感じています。あと、とてもオープンな笑顔と笑い声がすごく魅力的です。ついつい、優さんの笑ったとこが見たくて、変なことを言いたくなっちゃいます。

それでは、優さん、よろしくお願いしまーす!