the PLAY/GROUND vol.0 遊び場レポー25: 西村順子

ひろむくん、ご紹介、ありがとう。身に余るお言葉をいただきました。どうしましょう!いつもひろむくんの言葉はシンプル。でもその言葉の奥にはたくさんの知識、思考、感情が深く広く佇み、静かに、そして沸沸としているのだろうなぁと思います。人呼んで「演劇青年」。心から心から、信頼を寄せているパートナーです。

さて、私は西村順子(にしむらじゅんこ)と申します。『ブルールーム』ver.Aで人妻エマを演じます。PLAY/GROUND Creationの「俳優の遊び場」actors' playground ワークショップ(的なもの)には、5th(テキストの戯曲は『ブルールーム』と6th(同『背信』)に参加しました。まず、送られてきた『ブルールーム』を読んでびっくり。これをやるんですか?やっちゃうんですか?って。でもこんな面白い戯曲にチャレンジさせていただけるなんて!とぞくぞくしたのを覚えています(もちろん今でもぞくぞく)。ワークのなかで俳優として「こんな自分に初めて会った」と本当に感動としか言いようのない体験をさせてもらいました。言葉では説明しがたいのですが、信じて身を委ねた時に生まれる、奇跡のような宝石を受け取りました。どんな自分を出してもみんなが真摯に温かく受け止めてくれる、だから、自分を解放することができる。ここはそんな遊び場ではないでしょうか。


さて、今日12月24日の稽古は、いくつかのシーンの稽古ののち、転換稽古。そののち通し稽古を1回。転換稽古は舞台監督の鳥養友美(とりかいともみ)さんのお声がけ、進行ですすめられました。鳥養さんはピタッと引き締まった、でも場を包んでくださるような声、言葉で話される、すこぶる男前でチャーミングな女性です。ご一緒させていただきとても嬉しいです。私も衿をたださなければなりません。転換はアレを動かしたり、ひっくり返したり、出したり、ひっこめたり。チームワークで乗り切ります。しかも!私たち、ただの場面転換はいたしません。なんと申しましょう。あらーっ、えーっというここでは言えない秘密が!どうぞ場面転換もお楽しみにされてください。

今日の稽古はスケジュール的にもまさにぎゅっと詰まったものでした。私たちの稽古はそのシーンの正解を教えてもらいそこにたどり着くものではなく、性急に結果を求めようとするのではなく、関係作りのワークに始まり稽古の過程を重視しています。俳優の体、感情、思考にそれそれがしっかりと向き合うこと。強いては自分自身と向き合うこと。そし何よりてシーンのパートナーとしっかり向き合うこと。それが難しいのですね。日常生活では避けてしまうような関係。ただ目の前に居る相手をとことん愛し、憎み、踏み込み、踏み込まれる。俳優2人のシーンです。決して糸を切らさずつながり続けたいと思います。今、本番が近づき、私はいろいろな心配事で、頭が一杯になってしまいます。皆さんの力をお借りして、それらをどうにかこうにか消化しつつ、私がPLAY/GROUND Creatiomで求めたものは何だろう、何を今まで受け取ってきたのだろう。決してそれらを忘れることなく、留まることなく、歩んで行きたい、と思います。


さて、明日のこのブログの担当は私のもぅ一人のパートナー。西本泰輔(にしもとたいすけ)さんです。泰輔さんは、いつも優しい笑顔で私を迎えてくださいます。ポツリポツリと思いを吐き出すような、実はとても熱い人。人呼んで「少年の心を持ち続けている方」。泰輔さんにも心から心からの信頼を寄せております。では、泰輔さん、よろしくお願いします。


写真はえみりーゆうなとうっちー。今日はうっちーのお誕生日でゆうながケーキをプレゼント。お二人のシーンもどうぞ、お楽しみに。

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